航空大学校の入学者数が減っている!?その理由を大公開!

航空大学校

こんにちは
パイロット訓練生のひろきちです!

先日、2年以内に入学した後輩から衝撃の事実を聞きました。

航大の後輩
航大の後輩

同期が22人なんです・・・

ひろきち
ひろきち

27人の我々より、5人も少ないの!?

近年、1期あたり本来定員27名のはずなのに、
実際の入学者数はそれより少ないというケースが続いています
その背景には、受験スケジュールや制度上の変更など、
意外な理由が隠されているのです

~解説~
独立行政法人 航空大学校(以下、航大)は、
2018年度から従来の72人の定員を108人まで増やしております
年間108人を3か月ごとの4期に分けて入学させているので、
1期あたり平均27人(=108人÷4期)入学することになります
1期に22人しかいないということは、実質的に入学者数が減っているということですね・・・

今回の記事では、この現象について解説していきます

  • 1次の筆記試験に自信がない
  • ギリギリの合格でもいいから合格したい!
  • 合格者数が減ったってどういうこと?

という希望や疑問をお持ちの方は、ぜひ最後まで読んでみてください


📅 航空大学校の基本的な入試スケジュール

まず、航大の入試スケジュールについて簡単におさらいしましょう

  • 一次試験  :7月末
  • 二次試験  :9月と12月
  • 三次試験  :翌年1月
  • 最終合格発表:翌年2月

✈ ほとんどの受験者は「自社養成」との併願者

航大を目指す多くの受験者は、
就活の一環で受けている人も多く
ANA・JALなどの自社養成試験も同時並行で受けています

基本的に、費用も掛からない、給料ももらいながらパイロットを目指せる
自社養成試験に受かったならばそちらへ進もう!
という人がほとんどです

自社養成の採用試験は、
インターンシップ経由による早期選考も含めると
年間を通して実施されていると言っても過言ではないでしょう

⚖ 自社養成と航大の比較

✅ 自社養成の特徴

  • 一年を通じて募集・選考が行われる
  • 受験者は大学3年生以上
  • 自社養成へ進路を決める人がほとんど

✅ 航大の特徴

  • 最終合格発表は2月
  • 受験者は大学2年生(短大卒業)以上が受験資格
  • 3月末までに入学金を支払う必要あり

✈ 航大、本来の定員は年間108名

さて、皆さんが気になるであろう、定員や倍率は・・・

冒頭にも書いたように、
航大は1学年4期制で1期あたり平均27人が入学することになります
1年間の入学者数は27人×4期=108人ですね
直近数年間の倍率は、10数倍です

しかし、実際に入学する人数は、
直近の数年間は108人よりも少ない人数で推移しているようです


✈ 以前までは「補欠合格」で辞退者の空席を補っていた

以前までは、入学辞退者が出た場合、
繰り上げ合格(補欠合格)で空席が埋められていました。

  • 自社養成に受かって航大を辞退
  • 辞退が判明したタイミングで、繰り上げ合格者に通知
  • 最大で翌年まで繰り上げが行われることもあった

この方式により、毎年ほぼ定員に近い人数が確保されていたのです。

私の同期の、「【実話】補欠合格が半年後に繰り上がった話」


私の回期の同期は、
ある年の最終合格発表で補欠合格を言い渡されました
補欠合格者は補欠合格順位とともに発表されるそうです
(例えば、全体順位110位ならば、定員を108人を考慮し補欠合格2位となります)
同期からの参考情報によると、
以前までは補欠合格20位程度まで可能性があったようです


同期は20位前後の順位であったために、期待して合格の電話を待っていました
しかし時は流れ、繰り上げ合格の電話が鳴らないまま、
翌年の入学試験の出願日になり、
さらには1次試験の日になり、
1次試験の合格発表の日になったようです


もう完全に気持ちを切り替え、
2次試験対策を始めようかと考えていた矢先、
昨年の補欠合格の繰り上げの電話がありました😢
そりゃ嬉しいけど・・・!ちょっと複雑な気持ち・・・


時系列の分かりにくさに、混乱された方はごめんなさい笑

※最終合格発表から1年後に入学する回期がある為、翌年の入試が始まった後でも繰り上げ合格の例は珍しくなかったとか


⚠ ところが2023年から「4月末で補欠終了」ルールが導入

2023年度(70回生)より制度変更があり、
補欠合格者の繰り上げは4月末で打ち切られるようになりました

つまり、

5月以降に辞退が出ても、補欠合格は出さない

という方針に切り替わったのです


🧮 その結果 → 実質定員割れが発生

このルールにより、以下のような事態が発生しました
W受験(航大と自社養成)した人の例です

  • 航大に合格        → 入学手続き
  • その後、自社養成に内定  → 航大を辞退
  • 辞退者の発生       → 航大の繰り上げ合格は行われない
  • 27人に満たずカリキュラムスタート

実際に、各期で2〜5名ほどが欠員のまま訓練が始まっている
とも言われています


🎓 航大を目指す人へのメッセージ

このような背景を知っておくことは、
受験計画を立てる上で重要です

  • 航大の補欠は「4月末まで」が勝負
    ⇒余裕を持った合格を目指す
    ⇒1次試験対策に力を入れる
  • 5月以降は「待っていても連絡は来ない」可能性が高い
    ⇒早めに他の進路等の選択肢も考えておく

この制度にメリットもある!?

一方、在校生の訓練は遅れているので、
人数を減らしてでも早く訓練を進めてほしい

という意見が在校生から出ていることも事実です

推測ですが学校側も、
実質定員を減らすことを考えているのかもしれませんね😢

受験生からすると、たまったものではないですが・・・

↓訓練が遅れている理由を暴露してしまった記事はこちら↓


✈ まとめ:知られざる「制度の盲点」に注意

項目内容
本来の定員年間108名(27名×4期)
補欠合格のルール変更2023年度から「4月末」で打ち切りに
問題点5月以降の辞退に対応できず、定員割れ

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